ipコマンド

はじめに こんにちは!今回はipコマンドについて解説します。 ipはネットワークインターフェースの設定と状態を表示・変更するコマンドです。ifconfigの後継で、より強力で柔軟な機能を持っています。IPアドレスの設定、ルーティング、ネットワーク統計など、ネットワーク管理全般で活躍します。 最新のLinuxではこれが標準。ifconfigよりも詳細な情報が得られて、スクリプト化しやすいのが特徴ですね。 ipコマンドとは ipは、Linuxのネットワーク設定・管理を一元的に行う外部コマンドです。“iproute2"パッケージに含まれています。 IPアドレス、ルーティングテーブル、ネットワークデバイス、トンネルなど、ネットワークに関する多くの機能を提供。ifconfig、route、arpなどの複数のコマンドの機能を1つにまとめたものと考えるといいですね。 基本構文 1 ip [オプション] OBJECT COMMAND [引数] OBJECTにはaddr(アドレス)、link(リンク)、route(ルート)などを指定します。 主なオプション オプション 説明 addr IPアドレスを表示・設定 link ネットワークデバイスを表示・設定 route ルーティングテーブルを表示・設定 neigh ARP隣接情報を表示・設定 -s 統計情報を表示 -4 IPv4のみを対象 -6 IPv6のみを対象 show 情報を表示 add 新しい設定を追加 del 設定を削除 使用例 例1: すべてのネットワークデバイスを表示 1 ip link show 実行結果: 1 2 3 4 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 link/ether 00:0c:29:3e:12:34 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff ネットワークデバイスの一覧と状態を表示。 ...

2026年1月3日 · 2 分 · 374 文字 · 須藤権限

blkid - ブロックデバイスの情報を確認する

はじめに こんにちは!今回はblkidコマンドについて解説します。 blkidはブロックデバイス(HDD、SSD、USBメモリなど)の詳細情報を表示するコマンドです。“block device identify"の略ですね。 UUID、ラベル、ファイルシステムタイプを素早く確認できるため、ディスク管理やマウント設定で活躍します。システム管理者なら知っておきたいコマンドですよ。 blkidコマンドとは blkidは、マウントされているブロックデバイスの情報を表示する外部コマンドです。 各デバイスについて、UUID(世界的に一意のID)、ラベル、ファイルシステムタイプ、パーティションタイプを表示します。/etc/fstabの設定やマウント時にUUIDが必要な場面で便利です。 主な用途: ディスク・パーティション情報の確認 UUID・ラベルの確認 ファイルシステムタイプの確認 基本構文 1 blkid [オプション] [デバイス] デバイスを指定しないとすべてのブロックデバイスを表示します。 主なオプション オプション 説明 -p プローブモード(デバイス内容を詳細表示) -o 出力形式を指定 -s 特定の属性のみ表示 -t 指定したタイプのデバイスのみ表示 -l リスト形式で表示 -c キャッシュをクリア -g ガベージコレクション 使用例 例1: すべてのブロックデバイスを表示 1 blkid 実行結果: 1 2 3 /dev/sda1: UUID="550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000" TYPE="ext4" PARTUUID="a1b2c3d4" /dev/sda2: UUID="660f9511-f31c-52e5-b827-556766551111" TYPE="swap" /dev/sdb1: LABEL="backup" UUID="770g0622-g42d-63f6-c938-667877662222" TYPE="ext4" すべてのブロックデバイス(パーティション)の情報を表示します。UUID、ファイルシステムタイプが一覧で確認できます。 例2: 特定のデバイスのみ表示 1 blkid /dev/sda1 実行結果: 1 /dev/sda1: UUID="550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000" TYPE="ext4" PARTUUID="a1b2c3d4" /dev/sda1パーティションの情報のみ表示します。特定デバイスの詳細確認に便利です。 ...

2026年1月3日 · 2 分 · 332 文字 · 須藤権限

chgrp - ファイル・ディレクトリのグループを変更する

はじめに こんにちは!今回はchgrpコマンドについて解説します。 chgrpはファイルやディレクトリのグループ所有権を変更するコマンドです。“change group"の略ですね。 Linuxではファイルに所有者とグループが設定されていて、アクセス権限はこの両者に基づいて決定されます。chgrpを使うことで、複数のユーザーがまとめてファイルにアクセスできるようにできます。チーム開発やプロジェクト管理では欠かせないコマンドですよ。 chgrpコマンドとは chgrpは、ファイルやディレクトリの所属グループを変更する外部コマンドです。 chmodが権限(読み書き実行)を変更し、chownが所有者を変更するのに対して、chgrpはファイルの「グループ」部分のみを変更します。複数ユーザーでの共有ファイル管理、プロジェクトディレクトリの権限設定で活躍します。 主な用途: ファイルのグループ所有権を変更 ディレクトリをチーム所有にする グループベースのアクセス制御 基本構文 1 chgrp [オプション] グループ ファイル/ディレクトリ グループには、グループ名またはグループID(GID)を指定します。 主なオプション オプション 説明 -R ディレクトリを再帰的に変更 -r -Rと同じ(古いシステムの互換性) -f エラーメッセージを抑制 -c 変更されたファイルのみ表示 -v 詳細表示(verbose) --reference=FILE 別ファイルと同じグループに変更 使用例 例1: 基本的なグループ変更 1 chgrp developers myfile.txt 実行結果: 1 (成功時は何も表示されない) myfile.txtのグループをdevelopersに変更します。最もシンプルな使い方です。 例2: グループIDで指定 1 chgrp 1001 myfile.txt 実行結果: 1 (成功時は何も表示されない) グループIDで直接指定する方法です。グループ名が不明な場合に便利です。 例3: ディレクトリを再帰的に変更 1 chgrp -R project /var/www/myproject 実行結果: 1 (成功時は何も表示されない) -Rオプションで、ディレクトリ配下のすべてのファイル・ディレクトリをまとめて変更します。 ...

2026年1月3日 · 3 分 · 432 文字 · 須藤権限

diff - ファイルの差分を比較する

はじめに こんにちは!今回はdiffコマンドについて解説します。 diffは2つのファイルの差分(違い)を表示するコマンドです。“difference"の略ですね。 設定ファイルを編集する前後で何が変わったのか確認したい、複数のバージョンのファイルを比較したい、そんな時に活躍します。プログラマーやシステム管理者にとって、ファイル管理の基本ツールですよ。 diffコマンドとは diffは、2つのファイルやディレクトリを比較し、その差分を表示する外部コマンドです。 どの行が削除され、どの行が追加されたのかを明確に表示します。ファイルのバージョン管理、設定変更の追跡、パッチファイルの生成など、ソフトウェア開発では欠かせないコマンドです。 主な用途: 2つのファイルの差分表示 設定ファイルの変更確認 ディレクトリ間の差分確認 パッチファイルの生成 基本構文 1 diff [オプション] ファイル1 ファイル2 2つのファイルを指定して、差分を表示します。ディレクトリも指定可能です。 主なオプション オプション 説明 -u ユニファイド形式で表示(最も読みやすい) -c コンテキスト形式で表示 -b 行末の空白の違いを無視 -w すべての空白を無視 -i 大文字・小文字の違いを無視 -r ディレクトリを再帰的に比較 -q 差分の有無のみ表示 -y サイドバイサイド形式で表示 --color 色付き表示 使用例 例1: 基本的な差分表示 1 diff file1.txt file2.txt 実行結果: 1 2 3 4 5 6 1c1 < Hello World --- > Hello Linux 3a4 > Welcome デフォルト形式で差分を表示します。<は最初のファイル、>は2番目のファイルの内容です。 例2: ユニファイド形式で表示(推奨) 1 diff -u file1.txt file2.txt 実行結果: ...

2026年1月3日 · 3 分 · 565 文字 · 須藤権限

kill - プロセスを終了する

はじめに こんにちは!今回はkillコマンドについて解説します。 killはプロセスを終了するコマンドですね。 暴走プログラムの強制停止、不要なプロセスの削除、サービスの再起動など、サーバー運用では欠かせません。ただし強制終了は危険なので、段階的な終了方法を理解することが大切です。 killコマンドとは killは、指定したプロセスを終了するコマンドです。 実際には「プロセスを終了する」というより「プロセスにシグナルを送る」ことで、どのように終了するかを制御できます。段階的な終了(TERM→KILL)で、データ保存やクリーンアップの機会を与えられます。 主な用途: 暴走プロセスの停止 サービスの再起動 バックグラウンドプロセスの管理 基本構文 1 kill [シグナル] PID シグナルを省略するとTERM(終了)が送られます。 主なシグナル シグナル 説明 -15 (TERM) 終了要求(クリーンシャットダウン可能、デフォルト) -9 (KILL) 強制終了(無条件に終了) -1 (HUP) ハングアップ(設定ファイル再読込) -2 (INT) 割り込み(Ctrl+Cと同じ) -3 (QUIT) 終了(コアダンプ作成) -19 (STOP) 一時停止 -18 (CONT) 再開 使用例 例1: 基本的なプロセス終了(推奨) 1 kill 3456 実行結果: 1 (成功時は何も表示されない) プロセスID 3456にTERM シグナルを送ります。プロセスが正常に終了を準備できます。 例2: プロセスを検索して終了 1 kill $(ps aux | grep apache | grep -v grep | awk '{print $2}') 実行結果: 1 (apacheプロセスが終了) grepで検索したプロセスを自動取得して終了します。複数プロセス終了に便利です。 ...

2026年1月3日 · 2 分 · 378 文字 · 須藤権限

tar - ファイル・ディレクトリをアーカイブ化する

はじめに こんにちは!今回はtarコマンドについて解説します。 tarはファイルやディレクトリを1つのアーカイブファイルに圧縮・展開するコマンドです。“tape archive"の略ですね。 バックアップ、ファイル配布、サーバー間でのファイル転送など、実務ではめっちゃよく使うコマンドです。圧縮形式の選択肢も多いので、使い方をしっかり理解しておくと役立ちますよ。 tarコマンドとは tarは、複数のファイルやディレクトリを1つのアーカイブファイルにまとめる外部コマンドです。 単なるアーカイブ化だけでなく、gzipやbzip2などの圧縮ツールと組み合わせることで、圧縮アーカイブを作成できます。Linuxサーバーのバックアップやソフトウェアの配布に欠かせないコマンドです。 主な使い方: ファイルのバックアップ ディレクトリ全体の圧縮・転送 アーカイブの展開・復元 基本構文 1 tar [オプション] ファイル/ディレクトリ 主な操作モード: c:アーカイブを作成(create) x:アーカイブを展開(extract) t:アーカイブの内容を表示(list) 主なオプション オプション 説明 -c アーカイブを作成 -x アーカイブを展開 -t アーカイブの内容を表示 -f ファイル名を指定(ほぼ必須) -v 詳細表示(処理中のファイル表示) -z gzip圧縮を使用(.tar.gz) -j bzip2圧縮を使用(.tar.bz2) -J xz圧縮を使用(.tar.xz) -p 属性(権限・タイムスタンプ)を保持 -C 展開先ディレクトリを指定 圧縮形式の比較 形式 オプション 圧縮率 速度 用途 tar(無圧縮) (なし) 低 最速 単なるアーカイブ化 tar.gz -z 中 速い 汎用的、最も一般的 tar.bz2 -j 高 遅い 高圧縮率が必要な場合 tar.xz -J 最高 最遅 最高圧縮率が必要な場合 使用例 例1: 単純なアーカイブを作成する(圧縮なし) 1 tar -cf archive.tar myproject/ 実行結果: ...

2026年1月3日 · 3 分 · 447 文字 · 須藤権限

chown - ファイルの所有者・グループを変更する

はじめに こんにちは!今回はchownコマンドについて解説します。 chownはファイルやディレクトリの所有者(owner)とグループを変更するコマンドです。“change owner"の略ですね。 ファイルの所有者が違うために編集できなかったり、特定のグループに属さないとアクセスできないファイルがあったりしますが、そんな時にchownが活躍します。サーバー運用やシステム管理では必ず出てくるコマンドですよ。 chownコマンドとは chownは、ファイルやディレクトリの所有者およびグループを変更する外部コマンドです。 Linuxではすべてのファイルに所有者とグループが設定されており、アクセス権限や操作権限がこれに基づいて制御されます。ファイルをコピーしたり、別のユーザーから受け取ったりすると、所有者が異なることがあります。そういった時にchownで所有者を変更するわけですね。 chmod(権限変更)と一緒に覚えておくと、ファイルアクセスの全体像が見えてきます。 基本構文 1 chown [オプション] 所有者[:グループ] ファイル/ディレクトリ 所有者の指定方法: 所有者のみ変更:chown newowner file.txt 所有者とグループ:chown newowner:newgroup file.txt グループのみ変更:chown :newgroup file.txt 主なオプション オプション 説明 -R ディレクトリと中身を再帰的に変更 -v 詳細表示(変更内容を表示) -c 変更があった場合のみ表示 -f エラーを無視(force) --reference=FILE 別のファイルの所有者・グループを参考にして設定 ユーザーIDとグループID Linuxでは内部的にユーザーとグループが数値IDで管理されています: 1 2 3 4 5 6 7 8 # 所有者をUID 1000に変更 chown 1000 file.txt # グループをGID 1001に変更 chown :1001 file.txt # ユーザー名の場合(自動的にUIDに変換される) chown alice file.txt 通常はユーザー名・グループ名で指定するほうが分かりやすいです。 使用例 例1: ファイルの所有者を変更する 1 chown alice file.txt 実行結果: ...

2026年1月3日 · 2 分 · 407 文字 · 須藤権限

chmod - ファイルの権限を変更する

はじめに こんにちは!今回はchmodコマンドについて解説します。 chmodはファイルやディレクトリのアクセス権限(パーミッション)を変更するコマンドです。「読む」「書く」「実行する」の権限を、所有者・グループ・その他のユーザーに対して設定します。 セキュリティの基本となるコマンドで、Linuxを使う上では絶対に押さえておきたいですね。権限設定がないと、大事なファイルが誰からでも見られてしまったり、修正されてしまったりするので要注意です。 chmodコマンドとは chmodは、ファイルやディレクトリのアクセス権限を変更する外部コマンドです。“change mode"の略ですね。 Linuxではすべてのファイルに権限が設定されており、誰がそのファイルに対して「読む・書く・実行する」ができるかが決まっています。この権限を変更したい時にchmodを使います。 権限の設定方法は2つあります: 数字モード(オクタル記法):chmod 755 file.txt のように数字で指定 シンボルモード:chmod u+x file.txt のように文字で指定 基本構文 1 chmod [オプション] モード ファイル/ディレクトリ モードの指定方法: 数字モード:chmod 755 file.txt(推奨) シンボルモード:chmod u+rwx file.txt 主なオプション オプション 説明 -R ディレクトリと中身を再帰的に変更 -v 詳細表示(変更内容を表示) -c 変更があった場合のみ表示 --reference=FILE 別のファイルの権限を参考にして設定 数字モード(オクタル記法)の理解 権限は3桁の数字で表します: 1 2 3 4 5 chmod 755 file.txt ↑↑↑ │└─ その他のユーザーの権限 └── グループの権限 所有者の権限 各桁の説明: 1番目(所有者):ファイルの所有者 2番目(グループ):ファイルが属するグループ 3番目(その他):その他すべてのユーザー 各権限の数値: 4(r):読む(read) 2(w):書く(write) 1(x):実行する(execute) 組み合わせ例: ...

2026年1月2日 · 2 分 · 406 文字 · 須藤権限