はじめに
こんにちは!今回はlastコマンドについて解説します。
lastはシステムのログイン・ログアウト履歴を表示するコマンドです。誰がいつどのマシンからログインしたか、セッションがいつまで続いたかを確認できます。
セキュリティ監査やトラブルシューティングで超便利。不正ログインの調査にも使われます。
lastコマンドとは
lastは、/var/log/wtmpファイルを読み込んで、ユーザーのログイン・ログアウト履歴を表示する外部コマンドです。
システムにアクセスしたユーザー、ログイン時刻、接続元、セッション時間などを確認できます。セキュリティ管理では必須のコマンドですね。
基本構文
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引数なしで実行すると、すべてのログイン履歴を表示します。
主なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
-n NUM |
最後のNレコードのみを表示 |
-f FILE |
指定ファイルからログインデータを読む |
-w |
IPアドレスを完全に表示 |
-i |
IPアドレスだけを表示 |
-d |
ホスト名をIPアドレスに変換 |
-F |
日時をフルフォーマットで表示 |
-x |
システムの起動・停止情報も表示 |
使用例
例1: すべてのログイン履歴を表示
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実行結果:
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最新から順にログイン履歴を表示。
例2: 特定のユーザーのログイン履歴
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実行結果:
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指定ユーザーのみのログイン履歴を表示。
例3: 最後の10件だけを表示
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実行結果:
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ボリュームが多い時は件数制限が便利。
例4: フルタイムスタンプ形式で表示
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実行結果:
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より詳細な日時情報を表示。
例5: システム起動・停止情報も表示
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実行結果:
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マシンの再起動やシャットダウンも表示。
例6: root のみのログイン履歴
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実行結果:
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root ユーザーのセキュリティ監査に。
例7: IPアドレスを完全表示
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実行結果:
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接続元IPをすべての桁で表示。
例8: ローカルログインのみ表示
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実行結果:
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ttyからのローカルログインだけを表示。
例9: 特定の日付以降のログイン履歴
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実行結果:
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特定日付のログインを抽出。
例10: ログイン時間が長いユーザーを確認
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実行結果:
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長時間ログインしているユーザーを確認。
Tips・注意点
root権限で詳細表示
一部の情報はroot権限で実行すると詳しく表示されます。
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ログファイルの場所
ログは/var/log/wtmpに保存されます。定期的にローテーションされます。
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lastb でログイン失敗履歴
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セキュリティ監査では失敗ログも重要です。
タイムゾーンの注意
出力タイムゾーンはシステムの設定に依存します。
実践的な使い方
不正ログインの調査
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リモートログインの最新20件を確認。
特定期間のアクティビティ確認
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rootの最新50件のログイン履歴を詳細表示。
セッション時間の統計
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特定ユーザーのセッション時間を一覧表示。
システム再起動の履歴確認
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システムの再起動回数と時刻を確認。
まとめ
lastコマンドのポイント:
- ログイン・ログアウト履歴表示 -
/var/log/wtmpから履歴を読み込む - -n NUM: 最後のN件のみ表示
- -F: フルタイムスタンプ形式で表示
- -x: 起動・停止情報も表示
- -w: IPアドレスを完全表示
- セキュリティ監査に必須
- よく使う組み合わせ:
last,last -n 20,last -F
セキュリティ管理やトラブルシューティングで欠かせないコマンド。定期的に確認する習慣をつけると、不正アクセスを早期に発見できますよ!