はじめに
ホームページにアクセスしたい、でもIPアドレスがわからない…そんな時ってありますよね。nslookupコマンドはドメイン名とIPアドレスを調べるツールです。ネットワークトラブルの調査やDNス設定の確認にめっちゃ役立ちます。
nslookupコマンドとは
nslookupは「Name Server Lookup」の略で、DNS(ドメイン・ネーム・システム)サーバーにクエリを送信してドメイン情報を取得するコマンドです。
ドメイン名からIPアドレスを調べたり、その逆にIPアドレスからドメイン名を調べたり、メールサーバーやネームサーバーの情報を確認できます。ネットワーク管理やトラブルシューティングには欠かせないコマンドですね。
基本構文
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オプションなしで実行するとインタラクティブモードに入ります。単発で調べたい場合はコマンドラインで直接指定するのが便利です。
主なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
-type=A |
Aレコード(IPv4アドレス)を取得 |
-type=AAAA |
AAAAレコード(IPv6アドレス)を取得 |
-type=MX |
メールサーバー(MXレコード)を取得 |
-type=NS |
ネームサーバー(NSレコード)を取得 |
-type=CNAME |
エイリアス(CNAMEレコード)を取得 |
-type=TXT |
テキストレコード(TXTレコード)を取得 |
-type=SOA |
SOAレコードを取得 |
-query= |
同上(オプション形式) |
使用例
例1: ドメイン名からIPアドレスを調べる
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実行結果:
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最もよく使う基本的な使い方です。ドメイン名のIPアドレスを調べられます。IPv4とIPv6両方が表示されます。
例2: IPアドレスからドメイン名を調べる(逆引き)
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実行結果:
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IPアドレスを指定するとドメイン名を逆引きできます。すべてのIPアドレスが逆引き対応しているわけではないことに注意。
例3: メールサーバー(MXレコード)を調べる
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実行結果:
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そのドメインのメールサーバーを調べられます。優先度も表示されます。
例4: ネームサーバー(NSレコード)を調べる
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実行結果:
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そのドメインを管理しているネームサーバーの一覧が表示されます。
例5: 別のDNSサーバーを指定して調べる
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実行結果:
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デフォルトのDNSサーバーではなく、指定したDNSサーバーで調べます。Cloudflare(1.1.1.1)やGoogle DNS(8.8.8.8)など試すときに便利。
例6: CNAMEレコード(エイリアス)を調べる
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実行結果:
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ドメインのエイリアス(別名)を調べられます。複数ドメイン構成で便利。
例7: TXTレコードを調べる
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実行結果:
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SPF設定やドメイン認証情報などのテキストレコードが表示されます。
例8: SOAレコードを調べる
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実行結果:
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そのゾーン情報(SOAレコード)を確認できます。
例9: すべてのレコード情報を調べる
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実行結果:
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そのドメインのすべてのレコード情報が一覧で表示されます。
例10: インタラクティブモードで複数調査
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実行結果:
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nslookupだけで実行するとインタラクティブモードに入ります。複数のドメインを連続で調べたい場合に便利。exitで終了。
Tips・注意点
nslookupは古いコマンド
nslookupは古いコマンドで、最新のLinuxやmacOSではdigやhostコマンドの使用が推奨されています。ただし互換性のため多くの環境に残っています。
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DNSキャッシュに注意
ローカルマシンのDNSキャッシュが古い情報を保持していることがあります。別のDNSサーバーを指定して確認するとより正確です。
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権威ある回答と非権威の回答
結果に「Authoritative answer」と「Non-authoritative answer」の2種類があります。権威ある回答がより信頼できます。
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macOSとLinuxで若干動作が異なる
オプション指定の形式が異なる場合があります。
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タイムアウト時の対処
DNSサーバーが応答しない場合、タイムアウトが発生します。別のDNSサーバーを試してみましょう。
実践的な使い方
ドメインが正しく設定されているか確認
新しく取得したドメインがDNSで正しく登録されているか確認できます。
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レコードが見つかればDNS設定は成功。見つからなければ設定待機中または設定ミス。
メールサーバーの確認
メール配信ができない場合、MXレコードが正しく設定されているか確認。
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MXレコードがなければメール受信ができません。
ドメイン移行時の動作確認
ドメイン移行時に新しいサーバーのIPが返ってくるか確認。
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ネットワークトラブルの診断
通信できない場合、DNS解決がうまくいっているか確認。
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ドメイン名がIPアドレスに解決されないなら、DNS設定に問題がある可能性があります。
SPF・DKIM・DMARCの確認
メール認証設定を確認。
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SPF設定がなければスパムメール認定される可能性があります。
まとめ
nslookupコマンドのポイント:
- 基本用途: ドメイン名 ⇔ IPアドレスの相互変換
- -type=MX: メールサーバーを確認
- -type=NS: ネームサーバーを確認
- -type=CNAME: エイリアスを確認
- -type=TXT: SPF設定など認証情報を確認
- 別DNSサーバー指定: キャッシュを回避した確認が可能
- よく使う組み合わせ:
nslookup domain.com 8.8.8.8
ネットワークトラブルの調査やドメイン設定の確認に超便利なコマンドです。digコマンドより古いですが、簡単な調査ならnslookupで十分。ドメイン周りで困ったら、まずはnslookupで情報を確認してみましょう!